ギターでアドリブをしてみたいと思った時に初めての方は何から取り掛かればいいかわからないと思います。今回はアドリブのマスターをするということでレベル1:小学校〜低学年級〜編です。ぺンタトニックスケールを覚え、キーを変えてアドリブするまでをやってみましょう。
目次
アドリブをすることは言語を喋ること
アドリブをしたいと思った時に何から練習していいかわからないと思います。しかし、考えた方を工夫すればアドリブができるようになるまでの道のりが見えてきます。それは私たちが日本語という言語を覚えたように音を言語として捉えるということです。普段、日常会話をする時って事前に話す内容を考えてる人っていないですよね。そう考えると私たちの日常会話はアドリブで話していると考えることもできなくもないのです。
レベル1:小学校〜低学年級〜
●指板の音を覚えよう
まずは五十音を覚える段階です。つまり、ギターの指板上の音を覚える必要があります。
以下の図の音を把握してください。完璧に覚える必要はありません。ある程度把握ができたら次のステップです。
ポイント1:ドレミではなくアルファベットで覚える
ドレミファソラシド=CDEFGABC
ポイント2:5・6弦は完璧に覚える
後々にどこになんの音があるかわかるようになってくると思うので、練習の効率も考え覚えるのはある程度でも良いです。ただし、5・6弦は完璧に覚えておいた方がやりやすいと思います。
●ぺンタトニックスケールを覚えよう(キー:Am)
アドリブ初心者が入門としておすすめなのがぺンタトニックスケールです。皆さんが普段聴く曲の中でもよく使用されるスケールなので覚えておきましょう。今回はキーがAmなのでAの音がどこにあるかは把握しておいてください。
- 縦に覚えよう
大きく分けると5つのブロックで分けることができます。
左から2番目のブロックはよく使用されるので特に覚えておくと良いでしょう。
- 横に覚えよう
上で紹介した縦の動きを覚えたら、それらのブロックを起点にすると覚えやすいと思います。色分けしている6弦(1弦)〜2弦までを覚えないといけない感じもしますがAの音からの間隔は全て一緒なので簡単に覚えることができると思います。
- 斜めに覚えよう
一番覚えるのが大変だと思いますが、縦と横の動きを覚えると自然と指板上のペンタトニックスケールの音が見えてくると思います。そうなれば斜めの動きは楽に覚えることができるでしょう。
ポイント1:アドリブの耳を作ろう
アドリブの入門としておすすめなスケールではありますが、実は奥が深く使いこなすのが難しいスケールでもあります。最初の入門として使う場合はキーが合っているかどうか耳を慣らす程度で覚えるのが良いでしょう。キーに対して外れているか聞き分けができることはアドリブが上達するポイントでもあります。
ポイント2:音が外れる感覚を掴もう
スケールを覚える時にあらゆる方向に動くことができないといざアドリブをする時にワンパターンになってしまいがちです。また、面白いフレーズを思いつく幅も広がるので自由自在に動けるようになっておくと良いでしょう。
ポイント3:アドリブ時の指板の見方を極めよう
指板を見た時にぺンタトニックスケールが浮き上がって見えるようになってくると良い状態です。最終的には度数が見えてくるようになるとよいのですが、今はスケールが見えるだけでよいです。他のスケールやコードトーンを覚える段階になった時にその感覚がないとアドリブがしにくくなります。
●簡単なアドリブをしてみよう
上記で紹介した動きを自由に使ってアドリブをしてみましょう。ジャンルの違うAmのバッキングトラックを下記に貼り付けたのでそれらをバックにアドリブをして見てください。
ポイント1:上記で紹介した動きの中であればフレーズはこの段階では適当で構いません。自分のアドリブとバッキングがマッチしている感覚を掴んでください。耳を慣らすことを目的としてアドリブをしてください。
ポイント2:ある程度慣れてきたら今度はペンタトニックスケールにはない音を弾いてみてください。その時の音が外れている感覚を掴んでください。
ポイント3:アドリブの中でAの音を意識して弾いてみてください。解決する終始感を感じてください。
●キーを変えてアドリブしてみよう
ジャズなどのジャンルになってくると転調することは珍しくありません。そうなればそのキーに応じて瞬時にスケールを変えることになります。どのスケールもそうですが音同士の間隔が変わることはないのでキーが変わればズラして弾けばいいだけです。例えばキーがG♯m(A♭m)もしくはA♯m(B♭m)であれば先ほど紹介したAmぺンタトニックスケールを1フレット横にズラせばいいのです。最初は大きくズラしてしまうとわからなくなってしまうので1か2フレットズラしでやってみるとよいでしょう。
B♭ブルースのバッキングトラックを一つだけ載せておきます。
ポイント1:変化に対応できる力をつける
先ほども言ったようにジャズなどのジャンルでは転調が頻繁に行われます。そこで、キーが変わっても瞬時に対応できる力が必要になってきます。
まとめ
レベル1では五十音を覚えて、簡単な会話している程度のレベルで紹介させてもらいました。それぞれに散りばめたポイントはこれから難易度が上がるにつれて必ず必要になってくる基礎的な考え方になるのでしっかりと押さえておいてください。