めちゃくちゃ練習しているのにライブで思うようにギターが弾けないという方は結構いると思います。
上手く弾けない要因の一つとして緊張もありますがそれは別の記事で紹介していますのでそちらを参考にしてください。さてここでは表題にもあるように上手く弾くための普段の練習について記事を書いてみました。
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普段の練習が身を結ばないわけ
自分の技術が向上するためには練習量がものをいうなんていうは人たまにいますけど、大きな間違いです。練習内容が間違っているものであればいくら練習に時間を費やしても思うように成果は出ません。これは当たり前のことです。練習量がものをいう時期というのは本当にギターを始めたばかりの人にしか効果は期待できません。練習をする前に何のために練習をしているのか、目的をしっかりと持つことが上達への近道です。さらにその目的が全くの見当違いのものであれば上達しないか下手になるかの二択です。その目的に対する練習内容が論理的に合っているかが大事になってきます。さらにさらにそこまで正解を見つけ出せたとしても実際のところ頭で意識している体の動きと実際の体の動きというのは違います。頭で意識している動きではなく実際に自分がどのように動いているの理解しておく必要があります。そしてそれらの意味ある練習を反復することによってやっと効果が出てくるのです。
つまり一向に上達しない人というのは思考力、分析力、知識、再現力、忍耐力が圧倒的に足りないといと私は思います。
ライブ環境を想定しよう
いろんな人の練習内容を聞いてみると多くの人はライブ本番を意識した練習をしていません。そしてその多くは「本番うまく弾けなかった」「なんかいつもと違くて弾きにくかった」などと言い訳を言うのです。当然です、だって家とライブ会場は全く環境が違うんですから。
- 部屋の明るさを変えて練習
本番では照明が落とされた状態、薄暗い状態、眩しい状態などの状況が考えられます。人によって感じ方は違うと思いますが照度の具合で私はギターとの距離感が掴めない時がありました。真っ暗な状態でテレビを付けながら練習するとまた違った雰囲気を味わえます。そういった状態で演奏することに慣れましょう。 - 部屋の室温を変えて練習
ライブは暑い時期でも寒い時期でも行われます。夏場は手汗が出て弾きにくかったり、冬場は手が凍えて弾きにくいなんてことがある人も多いと思います。私は末端冷え症なので冬場のライブ演奏は思うように弾けなくて苦労しました。なので室温を下げて寒い環境下で練習していました。やりすぎ注意:健康に影響が出ない程度に行ってください。 - 緊張しても対応できる技術を身につける
別の記事でも書いていますが、緊張すると筋肉が硬直します。すると、ピックの持ち方、ピックの角度、ピックが弦に入る深さ、腕の角度、腕の振り方、腕の振るスピードなどなど本番では練習の時のような演奏を発揮できません。それらを想定した練習を自分なりに考えて練習に組み込んでみましょう。例えばいろんなピックで練習してみるとか、いつもよりも腕に力を入れて練習してみるとか人によって様々です。
ただし、勘違いしないでほしいのは上記内容はあくまでライブ環境下でも演奏しやすくすることを目的とした練習なので、やりすぎると逆に演奏技術を低下させる可能性もあるので注意が必要です。
演奏技術の維持・向上する練習とライブ環境を想定した練習のバランスが大事です。
意識と体のズレ
あなたは普段自分の演奏を客観的に分析したみたことがあるでしょうか?
自分でこんな感じで演奏してみようと思っても、実際に体の動きを見てみるとぎこちなかったり、気持ち悪い動きをしているなんてことがあります。普段から意識して練習をして上達するならいいのですが、伸び悩んでいる方がいるとすれば自分が意識していることと実際の体の動きにズレが生じているかもしれません。そうなれば意識する内容が理屈的に合っていたとしても、動いている体が違う動きをしているのだから上達がしにくくなります。なので、自分がどう動いているか理解した上で練習をしてみると上達も早くなります。
自分に合った奏法
自分の体に合った弾き方を追究しましょう。憧れているギタリストの弾き方を真似するなんて方は結構いると思います。もちろんそれもいいのですが、100%真似をすることは成長を妨げる可能性があります。体の大きさ、筋肉量、指の長さなど人によって体の造りは違いがあります。100%真似をするのではなく、いろんなギタリストの真似をしてみてここが上手くなったというところだけを吸収しましょう。それで自分に合った弾き方を追究することで上達も早くなります。伸び悩んでいる人はこだわりを捨てて自分のスタイルと全く違う人の真似をすると面白い発見があるかもしれません。
自分はそれで飛躍的にテクニック・表現力が向上しました。
練習は120%、本番は50%
みなさんは普段から練習に対してどのくらい本気で取り組んでいますか?
本番に本気を出すからいいなんてこと考えていませんでしょうか。残念ながらその考えでは本番で思うように演奏することはできません。例えば、練習でいつもミスをしているとすると、そのミスが当たり前になってしまうのでミスをすることがあなたの演奏スタイルになってしまいます。そうなると、本番で上手く弾こうと意識してもミスが出るのは当たり前です。練習というのは癖をつける作業なので本番に上手く弾きたいのであれば本番以上に本気で練習をしましょう。
統一できるものは統一して練習しよう
弦の劣化具合、ピックの削れ具合、ギターストラップの長さなど自分で調整が効くものがあります。こういったものを毎回違う状態で使用してしまうと癖がつきません。前述でも述べたようのに練習というのは癖をつける作業です。技術の維持・向上を目的として練習しているであれば自分で調整が効くものは毎回同じ状態で練習することをお勧めします。反対にどんな環境下でも対応することを目的とする場合は毎回違った状態で練習することをお勧めします。しかし注意しなければいけないのはどちらの目的で練習をしてもミスをしないことです。ミスを定常化してしまうとそれが癖になってしまうので気をつけてください。
まとめ
上記で紹介した内容の全てに言えるのは目的があって練習をしているということです。その目的を明確にし、考えてから練習をすることで練習の質は格段に上がります。ライブで上手く弾くのと技術力を上げるのは全く別の目的です。そこを履き違えているようでは一向に上達はしません。