ギター上達のためにいろんな練習をしていると思いますが、どんな練習をしているでしょうか?
他の記事でも紹介していますが目的がはっきりしていない練習はあまり意味がありません。今回は右手の技術力を向上する為に具体的にどんな目的を持って練習すべきなのかを紹介したいと思います。具体的な練習の内容を記事にしたものではないのでお間違えのないようお願いします。
ピッキングに一番必要な事
みなさんは速弾きをする上で必要な能力はなんだと思いますか?またカッティングをする上で必要な能力はなんだと思いますか?どんなテクニカルなプレーでも共通して一番大事なことはピッキングコントロールです。まずこのピッキングコントロールを深く理解することが上達への鍵になると私は思います。ではピッキングコントロールとはなんでしょうか?
考えてみてください。
ピッキングコントロールとは?
ピッキングコントロールとは弦に対するピッキングの速さ、強さ、振り幅、角度、深さ、音粒等を1弦から6弦まで自由自在に正確にコントロールすることを言います。あなたは弦に対してピックを平行に深いピッキングで速く弾くことはできますか?あなたはピックの振り幅は大きく優しいタッチで速く指の屈伸だけで弾くことはできますか?手首だけで蚊が鳴いているような音量で速く弾くことはできますか?腕のみで音粒を揃えて弾くことはできますか?と言うようにピッキングコントロールが上手い人というのはそれが自由自在にできます。ピッキングコントロールが上手くなることで自分が表現したいことや、テクニカルなプレーが体現しやすくなります。
どんな練習をするべきか
上達をする上で必要なのは具体的な目的を持って練習することです。速弾きができるようになりたいなら遅いスピードからメトロノームに合わせて練習をするという方いますが、それだけで上達するはずがありません。なぜなら各々が持つ問題点が違うからです。遅いスピードでメトロノームに合わせるのはギターを弾きなれていない初心者がするべき練習もしくはピッキングの精度を上げることを目的とした人がするべき練習です。そもそも速弾きがしたいならというのが根本的に間違っています。どんな練習であっても結果的にピッキングコントロールを付ける練習になっていることに気付かなければいけません。そしてピッキングコントロールのどの部分(速さ、強さ、振り幅、角度、深さ、音粒等)を目的として練習をするのかが上達への近道だと思います。また、右手の技術力強化だけで考えれば練習するフレーズなんてなんでもいいと私は思います。
具体的な目的だけでは上手くならない
具体的な目的を持って練習に取り組めたとしても上手くなる人とならない人がいます。それは感覚と意識の違いです。BPM160で弾く練習があったとしてそれを速いという感覚の人もいれば遅いと感じる人もいます。それぞれの違う感覚を持った人の次に取る行動(練習)を想像してみてください。多分違いますよね?そういった感覚の違いからそれぞれが出す答えが変わってくることによって上達するかしないかが決まります。
速いピッキングについて
ピッキングコントロールの中でも速さをコントロールするのが一番苦労する人が多いと思います。速弾きに憧れたけど速く弾けなくて挫折なんてパターンはあるあるだと思います。ピッキングを速くしたいと思った時にある一定の速さよりも上を目指す場合はピッキングの仕方を変える必要があります。よくうちわを仰ぐ仕草や鍵を開ける動作を例に良い速弾きの仕方として紹介されることが多いと思いますがそれだと限界があります。もし今よりも速くしたい場合は上腕三頭筋という筋肉を上手く使う必要が出てきます。これは円城寺さんいう有名なギタリストをここで紹介させて頂くので参考にしてください。
最後に
今回、速弾きやカッティングが上達するにはということでピッキングコントロールについて簡単に紹介しました。勘違いして欲しくないのはピッキングコントロールができるようになったからといってどんな曲でも弾けるようになるということではありません。あくまでも基礎が向上して表現の幅が広がったという感じで捉えてほしいと思います。